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人間ドックの検査を知る

目次

自分の体をもっとよく知るために—人間ドックことはじめ。

「なんとなく気になっているけれど、人間ドックって健康診断と何が違うの?」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
このページでは人間ドックを受けることの意味と、ご自身に合った検査の選び方をわかりやすくご説明します。
受診を検討されている方の参考になれば幸いです。

健康診断と人間ドック—何が違うの?

健康診断は「義務」、人間ドックは「選択」

会社員の方であれば、毎年1回の健康診断を受けていることと思います。
これは「労働安全衛生法」によって事業者に義務づけられた検査で、費用は会社が負担します。
一方、人間ドックに法的な義務はありません。自分自身の意思で、自分の健康状態をより深く知るために受ける、いわば「能動的な健康投資」です。
費用は基本的に自己負担となりますが、健康保険組合や協会けんぽの補助制度を利用することで、負担を軽減できる場合もあります。

検査の深さが違う—比較表で見てみましょう

健康診断と人間ドックはどちらも「体の状態を調べる検査」ですが、その深さには大きな違いがあります。
健康診断が「異常の有無をひと通り確認する」ことを目的とするのに対し、人間ドックは全身をより幅広く・詳しく調べ、健康診断だけでは確認が難しい部位や状態もカバーできるよう設計されています。

比較項目定期健康診断(会社健診)人間ドック
実施根拠労働安全衛生法による義務任意(法的義務なし)
費用負担会社・事業者が負担基本的に自己負担
(補助制度あり)
検査時間約1時間日帰り:約3〜4時間
宿泊:ゆっくり翌日まで
主な検査項目身体測定・血圧・血液・尿・胸部X線など健診項目+胃検査・腹部超音波
肺機能・眼底・眼圧など
オプション検査基本なしMRI・CT・腫瘍マーカーなど
豊富なオプションを追加可能
結果説明書面による通知が中心医師による対面での結果説明あり

健康診断で「異常なし」でも安心できない理由

健康診断の結果がすべて「A判定」だったとしても、それはあくまで「検査した項目に異常がなかった」ということです。
健康診断の検査項目は限られており、胃や腸の内部、肝臓・胆嚢・膵臓の詳細な状態、脳の血管などは、通常の健康診断では調べることができません。
自覚症状がないまま進行する病気は少なくありません。
「健診で問題なかったから大丈夫」という思い込みが、早期発見の機会を逃すことにつながる場合があります。
年に一度の健康診断に加えて、定期的な人間ドックを取り入れることで、より安心できる健康管理が実現します。

なぜ人間ドックを受けるのか—早期発見の力

自覚症状のない病気は、健診では見つけにくい

がんや生活習慣病の多くは、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
「体の調子は悪くない」「特に気になることはない」という状態でも、体の中では静かに異常が進行していることがあります。
こうした「サイレントな病気」を見つけるためには、症状が出る前の段階から定期的に体の内側を調べることが大切です。
人間ドックは、こうした早期発見を目的として設計された検査です。
がんは一般的に、早期に発見されるほど治療の選択肢が広がるとされています。
自分の体に向き合う時間を、ぜひ定期的に作っていただければと思います。

人間ドックで発見しやすい病気

人間ドックでは、以下のような病気や異常が発見されることがあります。
いずれも初期の段階では自覚症状が出にくく、定期的な検査によって発見されることが多い病気・異常です。

何歳から?どのくらいの頻度で受けるの?

30代から始める人が増えています

人間ドックを受けるべき年齢に、明確な決まりはありません。
しかし、生活習慣病のリスクが高まり始める30代からの受診が推奨されています。
特に40代以降は、がんや心疾患・脳疾患のリスクが急増します。
「まだ若いから大丈夫」と先送りにするより、30代のうちから始めることで、「自分の体の基準値」を知ることができます。
その基準値と毎年の結果を比較することで、体の変化をいち早く察知できます。
また、会社の健康診断では35歳・40歳を節目に検査項目が増えますが、その年齢を待たずに早めに人間ドックを取り入れることをお勧めします。

年齢と受診頻度の目安

30代2年に1回を目安に生活習慣の乱れが蓄積しやすい時期。基準値を把握しておくことが重要。
40代1〜2年に1回生活習慣病・がんリスクが急増。定期受診で早期発見の習慣を。
50代毎年1回がん・心疾患・脳疾患のリスクがピーク。オプション検査も積極的に。
60代〜毎年1回全身を幅広く確認したい年代。充実したオプションを検討しましょう。

日帰りドックと宿泊ドック、何が違う?—検査項目を比べてみましょう

日帰りドックの強み—「3〜4時間で完結。当日に結果説明」

日帰りドックは、午前または午後の半日で検査が完了するコースです。
お仕事の都合に合わせて平日・土曜日も受診できるため、「まとまった時間は取りにくいが、しっかり検査したい」という方に最適です。
検査終了後、その日のうちに医師から結果の説明をお受けいただけます(一部後日の項目を除く)。
受付時間:午前 8:00〜9:30(月~土) / 午後 13:00〜13:30(月〜金)
料金:51,700円(税込・個人申し込み)

宿泊ドックの強み—「ゆったり受診+より充実した検査項目」

宿泊ドックは、池袋・サンシャインプリンスホテルに1泊しながら受診する特別なコースです。
時間をかけてゆとりのある環境で受診できる点が特徴です。
日帰りコースと比べ検査項目がより充実しており、糖の吸収状態を詳しく調べる「糖負荷試験」や、血液の精密分析「白血球像」「PSA(前立腺)」なども標準コースに含まれます。

料金:シングル 74,250円 / ツイン 68,200円(税込・個人申し込み)

検査カテゴリ・項目日帰りドック宿泊ドック
身体計測・血圧・心電図・視力・聴力
肝機能・血清蛋白・脂質・腎機能・糖代謝(基本)
痛風・膵酵素・血球・感染症・梅毒・尿
胸部X線・胃X線・大便潜血・腹部超音波・肺機能・眼底・眼圧
婦人科検査(乳房触診・子宮細胞診)
医師診察・医師結果説明
糖負荷試験(血糖変動の詳細検査)
白血球像(血液の詳細分析)
PSA(前立腺腫瘍マーカー:男性)

は宿泊ドックのみに含まれる標準検査です。

各検査で何がわかるの?—やさしく解説

人間ドックで行われる主な検査について、それぞれ何を調べているかをご説明します。

検査項目何がわかるか
身体計測・腹囲肥満度・メタボリックシンドロームのリスクを把握します
血圧高血圧の有無を確認。動脈硬化や心疾患リスクの指標となります
心電図心筋の働きを電気的に記録し、不整脈・心肥大・狭心症などを調べます
血液検査(肝機能)AST・ALT・γGTPなどで肝臓の状態を調べます
血液検査(脂質)LDL・HDLコレステロール・中性脂肪を測定し、動脈硬化リスクを評価します
血液検査(血糖・HbA1c)糖尿病・予備軍の診断に使われます。HbA1cは過去1〜2ヶ月の血糖変動を反映します
腎機能(クレアチニン・eGFR)腎臓のろ過機能を調べます。腎臓病の早期発見に重要です
尿酸痛風・高尿酸血症の診断に使われます。特に男性で高くなりやすい項目です
血球(血算)赤血球・白血球・ヘモグロビンなどを測定し、貧血・感染症などを調べます
胸部X線肺・心臓・大動脈の状態を確認します。肺がん・肺炎などの発見に役立ちます
胃X線(バリウム)食道・胃・十二指腸の形状を調べます。オプションで胃カメラへの変更も可能です
腹部超音波肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の状態を画像で確認します
肺機能検査肺活量や呼吸機能を測定します。喘息・肺気腫などの診断に役立ちます
眼底・眼圧糖尿病・高血圧・緑内障などが眼底に現れることがあります
大便潜血検査便に血液が混じっていないかを調べます。大腸がん・ポリープのスクリーニングです

検査当日の流れ

STEP
受付・問診票

約10分

STEP
着替え・準備

約5分

STEP
各種検査

約2〜3時間

STEP
医師による結果説明

約15〜20分

STEP
会計・終了

約5分

追加・強化したいときのオプション検査

人間ドックの基本コースに、ご希望に応じてオプション検査を追加することができます。

「気になる部位を重点的に調べたい」「家族にがんの既往がある」「最近、物忘れが気になるという方は、検討してみてください。

オプションの追加は予約時(電話)にお申し込みください。
当日追加できない検査もありますので、事前のご確認をお勧めします。

目的検査名こんな方に料金(税込)
肺がん胸部CT検査喫煙歴のある方・50代以上の男性15,000円
胸部CT+内臓脂肪測定肥満・メタボが気になる方18,500円
胃がん胃カメラ
(上部消化器内視鏡検査)
胃痛の症状がある方・ピロリ菌が不安な方5,500円 ※1
ABC検診
(胃がんリスク分類)
胃がんリスクを総合的に知りたい方9,900円
大腸がん大腸CT検査大腸がんが気になる方・便秘35,000円
乳がん乳房X線検査
(マンモグラフィ)
40代以降の女性6,900円
乳房超音波検査乳腺が密な方・30代女性6,900円
婦人科婦人科超音波検査
(経膣)
子宮・卵巣が心配な女性6,900円
HPV
(子宮頸部ウイルス)
子宮頸がんリスクを詳しく調べたい方8,000円
脳・血管脳MRI/MRA検査 ※2頭痛・めまいがある方・50代以上34,600円
脳MRI/MRA+頸動脈MRA検査 ※2動脈硬化・脳梗塞リスクが高い方40,000円
頸動脈超音波検査高血圧・糖尿病・高コレステロールの方4,000円
膵臓・肝臓上腹部MRI/MRCP検査 ※2膵臓・肝臓が心配な方40,000円
認知症MCIスクリーニング検査プラスもの忘れが心配・親に認知症がある方22,000円
抗加齢アンチエイジング(抗加齢)検査老化の進み具合を知りたい方35,000円
心臓BNP検査
(心不全マーカー)
動悸・息切れが気になる方3,500円
骨密度検査
(超音波法)
閉経後女性・骨折が心配な方2,300円
甲状腺甲状腺ホルモン検査疲れやすい・体重変化が気になる方17,000円
アレルギーアレルギー検査(39項目)アレルギーの原因を調べたい方23,000円

※1 胃カメラ(5,500円)は人間ドックにおける胃X線との差額です。(生活習慣病健診及び協会けんぽでの差額は6,600円)当日の追加申し込みはできません。
※2 MRI検査はメディカルスキャニング池袋(ホテルメトロポリタン地下1階)での実施となります。

迷ったらこれ — 年代別「とりあえず追加しておきたい」おすすめオプション

年代男性へのおすすめ女性へのおすすめ
30代~胃カメラ or ABC検診
ピロリ菌検査(血液)
乳房超音波検査
胃カメラ or ABC検診
40代~PSA(前立腺)
胸部CT検査
マンモグラフィ
婦人科超音波(経膣)
50代~脳MRI/MRA検査
頸動脈超音波
脳MRI/MRA検査
骨密度検査
60代~MCIスクリーニング
大腸CT検査
MCIスクリーニング
子宮・卵巣MRI

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ご自身に合った検査内容でお受けいただくことが、人間ドックを最大限に活かすことにつながります。
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